コアな愛好家が集うサイケデリックトランスのフェスティバル、ZNA ギャザリング
ZNA ギャザリングは、2010年から始まったポルトガルで隔年開催されるサイトランスフェスティバルだ。ポルトガルといえばBoomフェスティバルを思い出すことが多いだろう。そう、ポルトガルという土地はサイケデリックトランスフェスティバルの聖地なのだ。
私達は一度でもZNA ギャザリングに足を踏み入れたなら、「音楽」「ダンス」「人々」「大地」「太陽」のあまりにも完璧すぎる瞬間を、常に目の当たりにすることになる。ZNA ギャザリングの美しいロケーションと精神はただひとつであり、本当のレイヴを感じる尊い存在だ。ZNAギャザリングは唯一無二の存在、それ以上でもそれ以下でもなく、ZNAギャザリングなのである。
自然、音楽、人、全ての出会いがあるZNAギャザリング
ZNAギャザリングは、ありふれたサイケデリック・トランスフェスティバルをはるかに超えた全く別の存在だ。いうならば、「古典的でありながら未来的な祭典」であり、新旧のトランス愛好家の両方にとって、変わらずにあるとても素晴らしい出会いの場だ。
ダンス、good vibes、素晴らしいエネルギー、そしてもちろん美しい音楽で人々がつながっている場所。大地、空気、緑、白い砂、湖、風。この幻のような心地よい雰囲気と、ZNAランドとも呼ばれる壮大なロケーション。世界最高の、そしてここには、間違いなく世界で最も独自で個性的なサイケデリックトランスフェスティバルが生まれるために必要な要素はすべて揃っている。
「ダンスする人々のエナジーが全て。人々のエナジーがこの場所を作る。」
集まった人々のエナジーが音楽の力でひとつになる。この地球上全てのダンサー達を受け止める場所がZNAギャザリングなのだ。
魔法のようなZNAランド
「ZNA Land」は牧歌的で神秘的だ。自然に囲まれたこの場所では、いつの間にか完全に時間が経つの忘れてしまいそうだ。実際にここで過ごしている間は気がつくとそうなっている。会場には白い砂の縁に細長く広がった、爽やかで気持ち良い湖があり、フェスティバルの大きなダンスフロアには、大きな古い松とコルクの木が生えていて心地よい木陰を作っている。
会場では五感を刺激されるような、あらゆる種類のアートやイラストを、そこかしこで目にすることができる。また、パワフルなセラピー、ワークショップ、マッサージステーション、身体と魂のためのあらゆる種類のトリートメントが受けられるエリアも充実している。私達はワークショップで朝日を浴びながらヨガをしたり、瞑想にふけることができる。小さな参加者たちのためのZambukids(ザンブキッズ)のエリアも用意されている。
このpsy-worldの最高のDJとアーティストは、例えるとまるで魔法のケーキの上にのったさくらんぼだ。この美しく完璧な組み合わせの最終的な到着地点はいったいどうなっているのか?「サイケデリックトランス」「チルアウト」「アンビエント」は、究極の心地よさとリラクゼーション、言葉ではいい表せないような世界を創造する。失われた世界に満ちた「音楽」「愛」「Gathering」。
ZNAの意味と歴史
ZNAの名前の由来は、ZambujAlとDNAから来ている。ZambujAlはリスボンの北にある石器時代の遺跡だ。全ての起源はこのZambujAlから受け継がれたDNAであるという意味だ。
ZNA Gatheringの歴史は2010年、昔ながらのトランス愛好家のグループが経験を共有するためにオンライングループを作ったことから始まる。やがて、この小さなグループのメンバーは、「昔」のようなきちんとした「サイケデリックトランス・フェスティバル」「パーティー」を切望していることに気付いた。そこからZNAギャザリングが誕生したのだ。
この新しい発想で生まれたフェスティバル、ZNAギャザリングのこれからも変わらぬ目的は、そのすべての参加者のエネルギーとバイブレーションを高めることだ。
この25年間、世界中のトランス、サイケデリックトランスシーンで活動してきたメンバーは、時代を超えて多くのパーティーやフェスティバルを生み出してきた。彼ら自身の言葉を借りれば、「それは私たちの遺伝子の中にある、ZNAの中にある」。
2年に一度、ザンブのコミュニティでは、ダンサーが中心となって、愛、アート、ダンス、そして一体感を生み出す魔法のような儀式を共有するために集結する。
ZNAギャザリングは、二度とありえないような生涯の経験であり、一度体験したら決して忘れることができないはずだ。
ページトップ画像:ZHA公式ウェブサイト
ZNAギャザリングの場所と行き方
ZNAフェスティバル 開催地:
ポルトガル、モンタルジル
ZNA land(ランド)と呼ばれるZNAギャザリングの会場は、リスボンから約100 km離れたポルタレグレ地区のモンタルジル湖(Montargil)のポルトガル自然保護区の奥にある。マドリートからは約500kmほどの距離がある。車で5時間程度の移動だ。
日本からZNAギャザリングの会場まで行くには、事前にチケットを購入し、リスボン空港からZNA ギャザリング行きの専用バスを利用するのが一番簡単だ。もしくはレンタカーを利用する方法もある。いずれにしても車での移動が必要になる。
ZNAギャザリングのフェスティバル会場は、松とコルクの木でいっぱいの夢の国のようなものだ。太陽、風、たくさんの自然な色合い、そして透き通った湖。
ポルトガルの夏は日差しは強いが、乾燥してカラッとしているので日陰は涼しくほんとうに心地よい。水着とハンモックは必ずもっていきたい。湖で水浴びするのも、木陰のハンモックで昼寝するのもいいだろう。
ZNA Landは息を呑むような景色に囲まれている。まるで魔法にかけられた地上の天国のような世界が広がっている。
ZNA Gatheringへのアクセス方法–詳細については、ZNA Gatheringの公式サイトを確認しよう。
ZNAギャザリング FAQ
ZNAギャザリングは、ポルトガルの首都、リスボンから約100㎞程の自然保護区にあるモンタルギル湖で開催される。傍には湖と同じ名前の小さな村、モンタルギルがある。
ZNAの規模はそれほど大きくない。参加者の心地よさと安全、そしてフェスティバルの雰囲気や質にこだわっているため、入場できるのは最大5000人までとなっている。通常、チケットはすぐに売り切れてしまう。
ZNAギャザリングの会場へは、車かバスで行ける。リスボン空港からZNA会場までシャトルバスが運行されているので、これを利用するのが便利。バスチケットはZNAギャザリング公式サイトで購入できる。
ZNAギャザリングは2年に1回、7日間に渡って開催される。ハードに踊り倒すも、湖のほとりでチルアウトするも、1週間フルにZNA独自の素晴らしいエネルギーに満ちた毎日を過ごす事ができる。
ZNAギャザリングでは会場のあちこちに無料の飲料水(水道)があり、キャンピングカーで過ごせる駐車場、無料のキャンプエリアがある。医療ケアももちろん準備されている。水シャワー、エコトイレがあり、それほどキレイとは言えないが順次掃除されており、使えない程ではない。
有料で予約すれば快適なティピに滞在する事もできる。エアマットレスと寝袋、枕がついてくる。ティピエリアは滞在している人しか入れないようになっている。ティピに泊まる予算はないが荷物が多くなるのは嫌な人は、キャンプギアの貸し出しサービスもある。
子供たちが様々なアクティビティを体験できるキッズエリアや、マッサージ・ステーションもある。ベジタリアンフード、ピザ、ファラフェルなど食べ物の屋台や服やアクセサリーを売るマーケットも充実している。