バーニングマン2021
コロナウイルスの影響により、2020年のバーニングマンはオンラインで開催された。詳細については、バーニングマンの公式サイトにてチェックできる。
クリエイティブな砂漠の祭典、バーニングマン
バーニングマンは、ネバダ州のブラックロック砂漠で毎年開催されるイベントで、とても多くの「バーナー(バーニングマン参加者の呼び方)」が参加する。9日間のイベント中はまるで砂漠の中に街ができる様子から、「ブラックロックシティ」と呼ばれている。このバーニングマンは1986年に始まり、現在まで30年以上に渡って多くの人を魅了してきた。このイベントは参加者全員が主人公となり、自己表現をすることで究極の経験をすることを目的としている。
バーニングマンの10の原則
2004年に、バーニングマンの精神と価値、そして文化を反映した10の原則ができた。この原則では、誰もがバーニングマンの参加者になることができ、互いにリスペクトし合うことが大切にされている。また、徹底的に自立し、自己表現することもバーニングマンで大切にされる文化である。イベントの参加者は自分が本来持っているパワーを感じとり、他の参加者とも協力し合うのだ。
バーニングマン自体が1つのコミュニティであり、参加者はお互い積極的に助け合うのである。もちろん、安全の確保はされている。また、イベントの跡を残さないことも大事な原則である。バーニングマンは環境を大切にし、イベント終了後はもとよりも綺麗になるように片付けるのだ。
バーニングマンの10の原則について、詳細はこちらで確認できる
アートとパフォーマンス
バーニングマンにおいて最も大切なことの1つは、参加することである。毎年多くの「バーナー」がアートやパフォーマンスに参加する。「プラーヤ」と呼ばれる広大なイベント会場は、様々な形や大きさのアートで埋め尽くされるのだ。もちろん、「ザ•マン」と呼ばれる、イベントのシンボルである巨大な像もアートである。「ザ•マン」は、バーニングマンのクライマックスになると燃やされるのだ。これが、バーニングマンのルーツである。その他にもカフェアートや奇抜な車もある。さらに、ドラマーにランプライター、DJ、ミュージシャン、そしてサーカスといった盛りだくさんのパフォーマンスもあるので、ぜひ堪能しよう。
ページトップ写真: “Monumental Mammoth by Tahoe Mack & Dana Albany” by Eleanor Preger
バーニングマン ギャラリー
バーニングマンの場所と行き方
バーニングマン開催地:
Black Rock City、ネバダ州 アメリカ合衆国
バーニングマンは、ネバダ州のブラックロック砂漠にイベント期間中のみ現れる都市「Black Rock City (ブラックロックシティ)」で開催される。近くにはエンパイアとガーラックという街があり、砂漠地帯の「ガーディアン」として管理をしている。また、この2ヶ所はバーニングマン参加者がブラックロックシティに入る前に、最後に必要な物資の調達ができる場所となっている。
ブラックロックシティは、弧を描くように円形に作られる。円の3分の2を街が占めていて、時計のように見立て、数字があるところでセクションを分けている。そして、弧を描くように13本の道が通っている。円の内側の中心にはセンターキャンプがあり、「ザ•マン」はその中心からわずかに北の位置にある。プラーヤには様々なアート作品、テーマキャンプやインフラ用のキャンプなど、色々な種類のキャンプがある。
バーニングマンへの行き方の詳細は、公式サイトでチェックできる
バーニングマンQ&A
バーニングマンは、毎年ブラックロック砂漠にイベント中のみ現れる都市、「ブラックロックシティ」で開催される。開催地は「プラーヤ」とも呼ばれ、ネバダ州のリノから北へ約190kmのところにある。
バーニングマンは世界最大級の音楽•アートフェスティバルであり、世界中から総勢8万人以上が参加する。さらに、年々参加者は増えている。ちなみに、12歳未満の子どもはチケットを持っている大人と一緒であれば、無料で参加できる。
A: 車で行く場合は、ブラックロックシティまでGPSを頼りに行くと簡単である。各方面からの行き方の詳細については、バーニングマン公式サイトでチェックしよう。また、他の参加者とのシェアライドも利用可能である。
飛行機の場合はリノ空港行きの便に乗り、空港からはレンタカーやシャトルバスが利用できる。また、ブラックロックシティにはチャーター機用の空港が特別に作られる。そのため、事前に手配すればチャーター便で行くことも可能である。
バーニングマンは道路混雑と環境汚染を防ぐため、シャトルサービスも提供している。「バーナーエクスプレス」というバスがサンフランシスコとリノから往復で出ている。サンフランシスコからは、シビックセンター発で片道123ドルから。一方リノからは、リノ•タホ国際空港発で片道83ドルから。
詳細は、バーニングマン公式サイトへ
9日間。8月下旬、Labor Dayの週末の前週の日曜から翌週の月曜まで開催される。最終日の18時までならいつでも入ることができる。しかし、チケット代は一律であり、割引や1dayパスなどはない。
A: バーニングマンは自立を目的としているため、設備は最低限のものしかない。トイレは仮設であるが1,000以上あり、毎日清掃される。また、車イス用のトイレもある。救護施設では簡単な医療サービスが受けられ、救急車やドクターヘリも準備されている。
また、バーニングマンは「商業」とは無縁であるため、コーヒーと氷しか販売していない。そのため、食料や水なども全て事前に用意する必要がある。毎日スーパーへのシャトルサービスが10ドルで利用できるが、そこでは最低限のものしか販売していない。バーニングマンの原則にもあるように、協力し合ってイベントを過ごそう。